<最優秀作品賞> 西予市長賞:「一つの明かり」
山里 青空 さん(西予市立野村小学校 3年)

 とつぜん電気がきえました。それは、野村ダムの水が野村の町をおそったからです。わたしの家は高い場所にあったので家族みんなぶ事でした。わたしの家から見た野村の町は、たて物の二かいまでどろ水につかり、本当の事なのかゆめなのかショックな出来事でした。
 家では、水がいにあった親せきが集まっていました。そしてだん水、てい電になりました。わたしは不安になりました。夜になって真っ暗になり、わたしの不安もおおきくなりました。
 町中は車のライトとびょういんの明かりしか見えません。お母さんがろうそくをつけると、わたしの気もちも明るくなりました。ろうそくの明かりから見える家族の顔が私の心を強くしました。お兄ちゃんは明かりがつくまで、わたしの手をギュッとにぎってくれていました。わたしは、はずかしかったので、家族にありがとうと言いました。
  
 <優秀作品賞> 西予市教育長賞:「ありがとう家族に」
兵頭 紗弥 さん(西予市立多田小学校 5年)
 
 わたしは、身体が思うように動かず、歩くことができません。そのため、家族には、いつも手伝ってもらうことばかりです。
 私の家族は、祖父、祖母、父、おば、わたしの五人です。祖父はおふろに入れてくれます。祖母は、ごはんを作ってくれたり、ねる準備をしてくれます。父は、学校の送りむかえや、リハビリにつれていってくれます。おばは、今は別のところに住んでいますが、帰ってくると遊びにつれていってくれます。
 近所にいとこが六人住んでいて、よく遊びに来ます。わたしの周りにはたくさんの人がいて、わたしだけではなくみんなで助けながら楽しくくらしています。
 わたしはいつも家にだれかがいてくれるだけで安心します。だから、これからも家族に助けてもらいながら、自分ができることは、時間をかけても、少しずつできるようになりたいです。いつもありがとう。これからもよろしくおねがいします。

<優秀作品賞> 西予市PTA連合会賞「 ねえちゃんのたんじょうび」
土居 愛宙 さん(西予市立宇和町小学校 1年)

 
ぼくは、一さいのとき、めのるいしょうかんというところがきれるけがをしました。ころんだときに、てつのとがったさきが、めにささったからです。しゅじゅつがひつようといわれ、まつやまのびょういんに、にゅういんしました。しゅじゅつのひは、かぞくみんながしんぱいしてくれました。
 つぎのひは、ねえちゃんのたんじょうびでした。ぼくは、にゅういんしていたので、ねえちゃんのたんじょうかいをびょういんでしました。ねえちゃんのたんじょうびけーきをたのんでいたけど、ねえちゃんは、
「みんなでけーきをたべたいから、まなとがたいいんしてからでいいよ。」
と、いってくれたそうです。ぼくはちいさかったのでおぼえていません。びょういんで、みんなでねえちゃんのたんじょうかいができて、よかったです。みんながびょういんにいてくれたので、こわくなかったです。ねえちゃん、ありがとう。おめでとう。

<優秀作品賞> モラロジー研究所賞:「ぜんいんしゅうごう」
上甲 翼 さん(西予立石城小学校 2年)

 
五月になるとウキウキします。ぼくのたん生日はもちろんだけど、田うえのたねまきがあるからです。(なぜ?)それはかぞくがあつまるからです。
 しごとのしょうかいをします。おおねえちゃんが、なえばこがかり、小ねえちゃんは土がかり、おかあさんがまいたはこをはこぶかかり。そして、力もちのおにいちゃんがまいたはこをかさねるかかり、おとうさんは大じなたねがかり、ぼくは、ぜんぶのかんとくがかり。ぼくのしごとは大じです。みんながたのしくしごとができるようにがんばります。ジュースをはこんだり、うたもうたいます。みんながつかれてきたときは、おもしろいはなしをしてあげます。
「ワッハッハッハ。」
 かぞくがわらってくれるとうれしくなります。
 たねまきは大へんだけど、かぞくみんながあつまってわらってすごすことがたのしいです。そのたのしさがおこめにもつたわって、ニコニコ元気にそだちますように・・・。


<優秀作品賞> 愛媛県モラロジー協議会賞: 「私 の 父」
保氣口 彩美 さん(西予市立野村中学校 3年)
 
 私の父は、トラックの長距離運転手をしています。そのため、長い時では、約一ヶ月帰ってきませんでした。それは私が小さい頃からで、いつも寂しい思いをしていました。学校の行事には休みが取れなかったからと来てくれず、帰ってきてもすぐに仕事に行ったり、夜中に帰ってきて朝早く行ったりするので会えませんでした。でも、お正月やお盆には一緒にいる時間が多く楽しかったので、(仕事やめたらもっと一緒にいれるのに。)と、小さい頃は思っていました。でも、今は一生懸命仕事をする父が大好きです。疲れて帰ってきても私の話をしっかり聞いてくれて、仕事の話をしてくれるので、次に帰ってくる日が楽しみになりました。父が、仕事をしてくれているおかげで、お腹いっぱいのご飯がたべれて、学校へ行けて毎日楽しいです。だから次帰って来た時には、
「おかえりなさい。」
と元気に声をかけて、たくさん話をしたいと思います。

<入選作品> : 「大切な私の家族」
田中 那奈美 さん(西予市立明浜小学校 6年)
 
 私の家族は11人です。大人が6人で、子供が5人の大家族です。家中がとってもにぎやかです。朝は、仕事へ行く人、学校へ行く人、保育園へ行く人でみんな大いそがしです。でも、みんながんばって生活しています。
 私がかわいいのは、一番下の弟です。弟は今5才です。870gで生まれたと聞いたときは、びっくりしました。体重が2000グラムぐらいになるまで県立中央病院に入院していたそうです。やっと弟が家に帰って来た時は、みんな大喜びでした。私は、ほ乳びんで、ミルクを飲ませたこともありました。家族みんなで世話をしてもうまくいかず入院することもありました。今、やっと走ることや、おしゃべりも上手になりうれしいです。
 ばあちゃんが、
「家族がみんなでいることが一番いいことよ。」
と、言いました。私も本当にそうだと思いました。これからも、みんなで家族のことを思いやり、元気な大家族でいたいです。

<入選作品> : 「娘の私にできること」
米木 月羽咲 さん(西予市立三瓶小学校 5年)

 
私の家は民宿で、県内、県外、海外からもお客さんが来ます。また、地いきの人たちが集まって会議をする時があります。人数が多いときは、私と姉が交代でバイト(長い間手伝い)をします。もちろん私も姉も手伝いがあまり好きではありません。でも、父や母のいそがしく働くすがたを見ると、手伝おうかな、という気持ちになります。そして、終わったときに、
「手伝ってくくたけん早く終わったよ。」
と、言ってくれて、とてもいい気持になりました。
 私が手伝いをするときに、気をつけたいことがあります。それは、手伝いをたのまれた時に、いやな顔をしないことです。何回か、このことでよくおこられました。なので、次手伝いをするときに、いい気持ちではじめて、終われるようにしたいです。また、たのまれる前に自分から「手伝いやろっか」と、言ったらいいと思います。

<入選作品> : 「お父さんは消防士」
大星 凜華 さん(西予市三瓶小小学校 5年)
 
 私は四人家族で、お父さんは消防士です。なので火事や災害が起こったら、休日でも地いきの人を助けに出動しないといけません。当然、私の住む地いきがひ災したとしても、お父さんは家にいません。だから私達姉妹は、お母さんの言う事をちゃんと聞く事を心がけています。以前家族四人で、地区のひなん場所を確かめに行きました。お父さんが家族の心配をせずに仕事に集中して、たくさんの命を守り、救うために、お母さんとお姉ちゃんと私で、この家と自分の命を守ります。いつ災害が起り、いつ自分がひ災するか分かりません。どんな事態になっても落ち着いて行動できるように準備をしておきたいです。家族が一人でもいなくなると悲しいです。みんなが自分の命を守り、いつでも心が一つであるために、両親をはじめ大人の方の言うことを聞き、自分に出来る事は何かを考えたいです。これからも、家族とすごす毎日の生活の一日一日を大切にしたいです。

<入選作品> : 「たん生日プレゼント」
芝田 遥奈 さん(西予市立石城小学校 6年)
 私の家族は、五人家族です。その一人の祖母のたんじょう日が近づいてきました。祖母はすこし忘れっぽいところがあるけれど、とても優しくて毎日明るい人です。折り紙をいっしょにしてくれたり、古いアルバムを見せてくれて、昔のことなどを話してくれます。私は祖母が大好きなので、たん生日プレゼントを自分のお金で買おうと思いました。私はお店に行って、コップにするか、小物入れにするかなやみ、祖母のことを考えました。
(これ好きかな。)(地味かな、使いやすいかな。)
 などと選んでいると、やっと祖母に喜んでもらえそうな桜がらのハンカチと、ねこのかわいい置物が買えました。祖母に笑ってほしい、喜んでほしいと思いながらプレゼントを渡しました。すると、すごくうれしそうにしてくれて、
「来年ももらえるように長生きしないとね。」
と、祖母が言ってくれて私もうれしくなりました。長生きしてもらって、またプレゼントをあげたいなと私は思いました。

<入選作品> : 「家族に感しゃ」
西岡 和香 さん(西予市立多田小学校 5年)

 
私は、両親、兄、妹の五人家族です。かぞくがいて当たり前の毎日を送っています。でも、くやしかった時、家族がいてよかったと改めて思います。今年、水泳大会で、0.1秒差で前の順位の人に負けてしまいました。とてもくやしくてその時のビデオをみるのもいやでした。くやしがってる私に家族みんなが、
「くやしかったねえ。」
と一しょに言ってくれたり、
「がんばっとったよ、速かったよ、来年の水泳大会が楽しみ。」
と、はげましもくれました。また、来年もがんばろうという思いになりました。私の家族にありがとうを言いたいです。
 私ができることは、私も家族の気もちによりそい、話を聞いてあげたり、やさしい言葉、はげます言葉、元気になる言葉をかけてあげたりすることだと思います。家族がいることに感しゃしながら、家族と楽しくくらしていきたいです。

<入選作品> : 「だいじな家族」
黒田 実來 さん(西予市立中川小学校 3年)

 今、お母さんのおなかの中には、赤ちゃんがいます。男の子だそうです。妹のつぎは弟。うれしいです。わたしは三人兄弟になるのです。だんだん大きくなっていくお母さんのおなか。わたしのうれしさも、まけずに大きくなっていきます。いっぱいかわいがってあげたいと思います。だっこしたり、あやしたり、おむつもかえてあげたいです。後もう少しで生まれるそうです。大きなおなかのお母さんは、動きにくそうです。ぐっすりねることもできなくて、しんどそうです。だからいっぱいお手伝いをしています。
 この前、妹とねていた時、お母さんがそばにいるのに気がつきました。お母さんは「パパもママも大すきよ。大きくなったね。もうすぐ弟が生まれるけど、よろしくね。」
と、言ってだきしめてくれました。わたしはとてもうれしかったです。
 弟くん、あん心して生まれてきてね。わたしもお姉ちゃん、がんばるからね。


<入選作品> : 「わたしの弟」
竹岡 愛良 さん(西予市立中川小学校 5年)

 
わたしの家には、はかいの神と笑顔の神がいる。わたしが三年生のころ、その神は生まれた。神の名前はひろ君。今年二さいになった私の弟。ひろ君は買ってもらったばかりの絵本をビリビリやぶるし、私のペンをかってに持ち出して、カベにラクガキをしたりする。でも、いつもみんなを笑顔にしてくれる。
 ひろ君がうまれてから、家の中がさわがしくなった。
「お姉ちゃんなんだから。」
と、おこられることが多くなった。親がひろ君のめんどうを見るために、わたしが親のかわりにいろいろなことをしないといけなくなった。食事の準備や部屋のそうじなど、めんどくさい事がふえた。でも、めんどくさいことばかりじゃない。ひろ君は、きっかけをいっぱいつくってくれた。さみしいと思う時間が少なくなったこと、みんなの話題の中心になれたこと、落ちこんだ時に側にきて笑わせてくれたこと。わたしにとってひろ君は、かけがえのない家族の一員だ。

<入選作品> : 「ぼくの弟」
平田 大湖 さん(西予市立宇和町小学校 3年)

 ぼくの弟は、三才です。四月からほいく園に行きはじめました。はじめのころは、毎日泣いていました。ちなみにぼくは、ようち園のころ二年間泣いていたそうです。だから弟が泣くのはあたりまえです。
 五月、六月だんだん泣かずにほいく園に行けるようになりました。しかし、ぼくが夏休みになってしまい、弟も、
「行きたくない!! だいごとおうちにおりたい!! 」
と大泣きです。
 ぼくは、こまりました。ぼくはいいことを思いつきました。
「じゃあ、おれもいっしょにほいく園に行ってあげようか?」
と言うとうれしそうに、
「うんうん。それならいく!! 」
と、言いました。
ぼくは、弟がほいく園に行っている間もずっと弟のことを考えています。

<入選作品> : 「 家 事 」
長尾 みずは さん(西予市立宇和町小学校 6年)

 私は、この夏休みに家の手伝いをしようと決めました。具体的にいうと、風呂そうじ、米のすい飯、洗たく物をたたむ等です。はじめの一日〜三日はやる気満々だったけれど、だんだんやらなくなっていきました。弟はたまに手伝いをするけれど、それが終わると、
「お手伝いしたからお金ちょうだい。」
と母にお金をねだっています。すると母は、
「お母さんは毎日やっているのに、だれからもお金もらってないよね。」
と、言っていました。私は以前、(主婦って楽でいいよね。)と思っていました。でも、二日や三日じゃなく、母は毎日やっているんだと思うと、なぜああんなことを思ってしまったんだろうと自分がはずかしくなりました。私がこんな風に思ったのは、きっと家の手伝いをしたけれど続かなかったからだと思います。だから、これからは少しでも母がらくになるようにと考えるだけでなく、その覆を行動に移したいです。


<入選作品> : 「私の家族とは?」
大森 優里亜 さん(西予市立野村小学校 3年)

 
「家族って何だろう?」と考える時、よくわからなくなった。今までそんなことを考えたこともなかったからです。
 夜、おふとんで、ぐっすりぬむることも、ごはんもおなかいっぱい食べることも、毎日学校へ行くことも、楽しく友だちと遊ぶことも、いつも、せいけつな洋服をきれることも、いろいろ考えると家族にささえられ、たくさんの人にささえられて、私は毎日をすごしているんだなぁと思いました。
 毎日おしごとをがんばってくれているお父さんお母さん。けんかばかりだけど、いないとさみしいお姉ちゃん。みんな私の毎日をささえてくれてありがとう。
 これからは、だれかがこまっていたりするとたすけたり、自分でできることは、すすんで行動したり、家族のためになにかできることをしてささえていけたらいいなぁと思っています。

<入選作品> : 「ここまで支えてくれてありがとう」
島村 さくら さん(西予市立野村小学校5年)

 
お母さん、ここまで支えてくれてありがとう。お母さんは、わたしが四才の時、お父さんがいなくなって、女手一つでわたしたちをここまで育ててくれました。本当にありがとう。わたしはずっとお母さんにあまえていて本当にもうしわけないと思います。なのでわたしは、もう五年生なのでお母さんをこまらせたくないです。
 わたしは小さいころから顔に水をかけられるのがとってもにがてで、泳ぐのがきらいでした。そして、四年生の時あんなに水がきらいだったわたしが、金メダルと銀メダルをとりました。それは、全てお母さんのおかげです。記録会の前に手にメッセージを書いてくれました。そしてメダルをとれてとてもうれしかったです。お母さんは、おこる時はおこって、わたしがないている時は、必ず笑わせてはげましてくれました。
 お母さんは、本当におもしろくていいお母さんです。わたしはもっともっとお母さんのために、やくだちたいなと思います。お母さん本当にありがとう。大好き。

<入選作品> : 「笑っているお父さん」
山内 華乃音 さん(西予市立城川小学校4年)

 
私は、お父さんとはなれてくらしています。夏休み中にお父さんが帰ってきました。お父さんは、帰って来た時かならず、
「元気にしてた。勉強しよる。」
と聞いてくるので、
「うん。」
と答えます。するとニコッと笑ってくれます。
 いつも仕事をがんばっていて、つかれていても、ニコッと笑ってくれます。勉強していても笑って見てくれます。落ちこんでいるとなぐさめてくれます。いつだって自分より、人のことを考えてくれます。おもしろいこともいっぱいしてくれます。帰る時は、さびしくなってしまう私をなぐさめてくれ、その後には、
「また、帰ってくるよ。」
と、言ってニコッとしてくれるのです。
 私は、ニコッと笑っているお父さんが一番すきです。お父さんとはなれていても、笑顔をうかべるとさびしさがふっとびます。

<入選作品> : 「真っ暗な夜の日に」
有間 惺菜 さん(西予市立大野ヶ原小学校6年)

 
私の住んでいる町は、冬によく雪がふります。ある夜、雪がふりすぎて、停電になってしまいました。冬なので、とても寒かったし真っ暗だったので、一つの部屋にみんな集まり、かい中電灯やろうそくで部屋を明るくしました。それから、まきストーブに火をつけてあたたかくしました。テレビもみられないのでつまらないと思っていたけれど、せっかく家族で集まっているので、ゲームをすることにしました。ジェンガや、トランプなど、たくさんのことをして遊びました。夜ご飯も暗い部屋で食べました。不便だったけれど、家族みんなで話したり、遊んだりしてキャンプみたいでとても楽しかったです。
 私たちは、いつも自分の部屋に行って、宿題をしたり本を読んだりしていて、家族全員が、一つの部屋に集まるのは久しぶりでした。家族みんながいると、怖くて不安な時も、真っ暗な夜の日も、のりこえられるんだなと思いました。

<入選作品> : 「私と家族の読書」
清水 理子 さん(西予市立明浜中学校1年)

 
私の母と父は、よく読書をします。母は、私たちが学校で借りてくる本。父は、昔の本「古事記」を読んでいました。もちろん私も読書は好きです。が、父が読んでいる「古事記」などにはあまり興味がありませんでした。でも、父は、昔の事をよく教えてくれました。だんだん話を聞くと、興味がわいてきました。
 昔は、いろいろな神様がいたんだなと思うことができました。だから、私たちの家族のふれ合いは、読書かもしれません。晩ご飯の時など、昔のことが話題になると、また新しいことを父が教えてくれました。そして、母は借りてきた本を読み終えると、
「おもしろかったね。」
などと言ってくれます。
 私は、読書をしていなかったら、このようなふれ合いはなかったと思います。そして、読書が私たちの家族にとっての心をつなげるきっかけだと思います。

<入選作品> : 「しゃぼん玉」
兵頭 怜生 さん(西予市立城川中学校1年)

 ぼくはよく、休日に妹二人としゃぼん玉をする。晴れた日は、しゃぼん玉が太陽の光できらきら光ってきれいだ。
 小学生と保育所に通う妹は、直径一センチぐらいの小さなしゃぼん玉をたくさん作る。ぼくが、直径十センチぐらいの大きなしゃぼん玉を作る。ぼくは、大きなしゃぼん玉を作ることには自信があって、毎回、妹たちを驚かせている。二人はそれをつかまえようとして追いかける。でも、手が当たるとすぐ割れるので、何回も何回も作ってあげる。
 時々、(もうやめたいなぁ。)とか(めんどくさいなぁ。)と思うこともある。でも、二人が楽しそうに遊んでいるのを見ると、やっぱりぼくもうれしい気持ちになって、またしゃぼん玉を作る。
 次の休日は晴れるだろうか。妹たちを楽しませるために、もっと大きなしゃぼん玉を作りたいと思う。


作品紹介 

愛媛南予モラロジー事務所主催
 
「家族のきずなエッセイ

第7回 入賞作品のご紹介!

 このたび、愛媛南予モラロジー事務所主催の第七回「家族のきずな」エッセイ募集を、市内の小中学生の児童・生徒の皆様を対象にお願いいたしましたところ、339編もの多くの作品を寄せていただきました。
 毎年、どの作品も素晴らしく選考委員の先生方もさぞご苦労されたことと拝察いたします。
 特に今回の作品の中には、災害に見舞われ、大変な思いをしたが「家族のきずな」がさらに深まったと言う話や、いつもながら兄弟姉妹の仲睦まじい話、家族を思う心など素直な表現が心を打ちます。また、誰かの支えで生かされているという心が育ち、恩に報いたいという話もあり感動いたしました。
 この取り組みを通じて、家庭、学校、地域社会が一体となって、これからの日本を担っていく子供たちの心を育てる契機になれば幸いに存じます。

               【主催、企画運営】
               愛媛南予モラロジー事務所
               事務所世話人 粟野 達良